生物学的製剤でも好転しなかった60代の潰瘍性大腸炎の治療事例
こんにちは。2007年から潰瘍性大腸炎を研究・治療しているハンゴルム韓医院です。本日は、生物学的製剤を使用したにもかかわらず症状が悪化してしまった60代の患者様の成功的な治療事例を、YouTube動画の内容と併せてご紹介します。
発症および来院前の状況
患者様は2025年1月から下痢が増え始め、2月には血便と激しい腹痛により1日10回以上トイレに行くようになりました。総合病院に入院後、潰瘍性大腸炎と診断され、短期間で体重が68kgから53kgへと、なんと15kgも減少しました。
西洋薬の効果が得られず、4月から生物学的製剤(レミシマ)を開始し、一時的に効果がありましたが、8月20日から再び症状が悪化し、9月1日に当院へ来院されました。
発症原因に関する考察:無分別な抗生物質の使用
患者様は発症当時、歯科治療のために抗生物質と消炎剤を長期服用されており、お仕事をしながら風邪薬も頻繁に飲まれていたそうです。抗生物質は傷口の細菌だけでなく、大腸の有益な腸内細菌(マイクロバイオーム)まで破壊します。風邪はウイルス性疾患であるにもかかわらず、やみくもに抗生物質を処方する慣行は、腸の健康を深刻に脅かす可能性があるため、格別な注意が必要です。
韓方治療の経過および好転過程
- 2025年9月(来院初期):便中カルプロテクチン(Calprotectin)数値3425点、便潜血反応1200点以上で陽性。1日6〜12回の軟便と血便、激しい腹痛および疲労感を訴えておられました。症状が重かったため、初期には韓薬を1日3回集中的に投与しました。
- 2025年10月〜11月:排便回数が半分に減り、腹痛と疲労感が大幅に改善されました。11月の病院の内視鏡検査の結果、9月に比べて充血と出血、粘液が著しく減少したことを確認しました。
- 2025年12月:1日3〜5回の正常便となり、血便、粘液便、しぶり腹(急迫便)のすべてが消失しました。カルプロテクチン数値は84点に急減しました。
- 2026年3月:カルプロテクチン数値が3.8未満まで下がり、完全な正常値を記録し、すべての潰瘍性大腸炎の症状が消失しました。
治療後記および結び
初期から集中的な韓方治療を行ったおかげで、わずか3ヶ月余りで驚くべき好転を見せた事例です。偶然、家族旅行先で患者様にお会いしたのですが、健康になられた姿で温かく迎えてくださり、医療従事者として大きなやりがいを感じました。歯科治療などで今後抗生物質を使用する場合、腸の健康が悪化する可能性があるため、常に気をつけていただくようお願いいたします。